Dialガイド

GLP-1注射部位のローテーション表

このページは、添付文書の記載と、注射部位の記録の付け方を説明するものです。医療上の助言ではありません。用量の判断は、処方医とご本人が行います。注射する場所と方法は、処方医、看護師、薬剤師に教わってください。

日本の添付文書では、オゼンピック、ウゴービ、マンジャロ、ゼップバウンドの4製品とも、皮下注射の部位として腹部、大腿部(太もも)、上腕部を挙げています。4製品とも、注射する場所を毎回変えるよう定めています。先週どこに打ったかを確かめるには、書いて残すのが確実です。このページの後半に、そのための表があります。

添付文書にはこう書かれています

項目番号は、日本の医療用医薬品の添付文書のものです。患者向医薬品ガイドは、添付文書をもとに患者さん向けに書かれた資料で、これもPMDAが公開しています。

日本の添付文書に記載された注射部位と、場所を変える記載
製品 添付文書が挙げる部位 場所を変える記載
オゼンピック皮下注2mg(セマグルチド) 腹部、大腿、上腕 (14.1.2) 「注射箇所は毎回変更し、少なくとも前回の注射箇所より2~3cm離すこと」(14.1.2)
ウゴービ皮下注(セマグルチド) 腹部、大腿、上腕 (SDは14.2.1、ペンMDは14.2.2) オゼンピックと同じく、毎回変更し、前回の注射箇所より少なくとも2~3cm離すとしています (SDは14.2.1、ペンMDは14.2.2)
マンジャロ皮下注アテオス(チルゼパチド) 腹部、大腿部、上腕部 (14.2)。患者向医薬品ガイドでは、腹部か大腿部に注射し、操作方法の訓練を受けた人の手助けを受ける場合は上腕部後ろ側にも注射できる、としています。 「同じ部位の中で注射する場合、毎回注射する場所を変更すること」(14.2)
ゼップバウンド皮下注アテオス(チルゼパチド) 腹部、大腿部、上腕部 (14.2)。患者向医薬品ガイドの記載はマンジャロと同じで、上腕部後ろ側は訓練を受けた人の手助けを受ける場合の部位です。 「同じ部位の中で注射する場合、毎回注射する場所を変更すること」(14.2)

日本の添付文書と患者向医薬品ガイドには、へそからの距離の記載がありません。米国の添付文書とともに公開されている使用説明書(Instructions for Use)では、4製品とも、腹部に注射するときはへそから2インチ(約5cm)以上離すとしています。また米国のマンジャロとゼップバウンドの添付文書は、上腕の後ろ側を他の人が注射する部位としています。米国のオゼンピックとウゴービの使用説明書にも、上腕の後ろ側は他の人に手伝ってもらう場合に限るとするものがあります。

添付文書は、部位を回る順番を定めていません。決まった順番で回したい場合は、ペンの使い方を教わった医療者に相談し、下の表に書き込んでください。

注射部位のローテーション表

こちらを向いた体に番号を付けた注射部位 体を正面から見た図です。1から4は、へその位置にある破線の円を囲む、腹部の4つの区画です。5と6は左右の太ももの前側です。7と8は左右の上腕の後ろ側で、破線で描いています。体はこちらを向いているので、体の左側は図の右側にあります。 右 左 1 2 3 4 5 6 7 8
体はこちらを向いています。破線の区画は腕の後ろ側です。へその周りの破線の円は、米国の使用説明書にある2インチ(約5cm)の範囲を示します。
  1. 腹部、左上
  2. 腹部、右上
  3. 腹部、左下
  4. 腹部、右下
  5. 左太もも(前側)
  6. 右太もも(前側)
  7. 左上腕(後ろ側)
  8. 右上腕(後ろ側)

注射した週ごとに、使った区画に印を付けてください。図、凡例、表は横向きの用紙1枚にまとめて印刷されます。

週 日付 1 2 3 4 5 6 7 8 メモ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12

Dialは部位を記録として残します

Dialで注射を記録するときは、保存する前に部位を選びます。一覧は部位ごとにまとまっていて、腹部(左上、右上、左下、右下)、太もも(左、右)、上腕(左、右)、腰(左、右)があります。一覧の下には、「前回の注射: 腹部、左下、10月2日」のように前回の部位と日付が表示されます。Dial ProのApple Watchでも、確定する前に同じ一覧から部位を選びます。

履歴には各回の部位が表示され、Dial ProのPDF要約にも含まれます。Dialは注射した場所を表示しますが、次の部位を提案することはありません。順番は、添付文書と処方医の指示に従ってください。なお、Dialの一覧にある腰は、このページの4製品の添付文書に記載された部位ではありません。

紙でも記録する場合は、印刷用の投与記録表に注射部位の欄があります。

このページの書き方

Dialは私たちZentsuが作っています。このページは、PMDA(医薬品医療機器総合機構)が公開している各製品の医療用医薬品の添付文書と患者向医薬品ガイドを読んで書き、記載ごとに項目番号を示しました。日本の資料に記載がない事実は、DailyMedで公開されている米国の処方情報と使用説明書を出典とし、「米国の」と明記しています。体の図と8つの区画は、記録のために私たちが描いたものです。Zentsuはソフトウェア会社であり、このページは臨床医の監修を受けていません。上に表示している「添付文書と照合」の日付が、下の資料と最後に照らし合わせた日です。

出典

App StoreでDialをダウンロードできます。Dialの概要もご覧ください。